篠田　節子

●逃避行　光文社

　２００４年１月　読了

　本の帯より転載
「渡せない、死なせたりできない。
　熱い思いが込み上げてきた。
　自分の子供が、罪を犯したとして、あっさり引き渡して殺させる母親がどこにいるだろう」

　新聞の広告を見て、むしょうに読みたくて、図書館で借りて読んだのですが、私はペットを飼っていないこともあって、とても主人公に感情移入できませんでした。

　飼い犬が意地悪をした隣の家の少年をかみ殺してしまうのですが、犬を連れて、主人公（主婦）は逃走します。

　世の中のニュースになっているので、彼女を発見した人が、あちこちに現れて、犬は、どんどん凶暴化していって最後には…！？
　
　と、全て話さないように、この程度にしておきますね。

　篠田節子さんは、好きな作家さんですが、書かれているものに、私の好みのものと、そうでないものが２分しています。文章は好きなので、多分、取り上げているテーマや考え方の違いから、その違和感を感じるのかな。